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トラブル対処

賃貸で給湯器が故障したら?連絡先と対応の流れ

公開: 2026-07-09 更新: 2026-07-09

目次

給湯器の交換費用を、この場で確認しませんか?

現在の給湯器タイプと状況を選ぶだけ。個人情報の入力なしで、交換費用の目安が約60秒でわかります。

この記事の結論

賃貸住宅で給湯器が故障してお湯が出なくなったときは、①ガス臭・水漏れなどの安全を確認し、②自分で勝手に交換・修理せず、③まず管理会社や大家さん(貸主)に連絡する、という流れが基本です。給湯器は多くの場合、建物に備え付けられた設備にあたり、その対応は貸主側が担うのが一般的だからです。費用負担は、経年による自然な故障なら貸主負担となることが多い一方、入居者の過失が原因の場合は例外もあり、契約内容や状況によって異なります。断定はできないため、契約書を確認し、貸主側と相談して進めることが大切です。

賃貸住宅で暮らしていて、ある日突然お湯が出なくなった——そんなとき、「これは自分で業者を呼んでいいのか」「費用は誰が払うのか」と迷う方は少なくありません。持ち家の場合と違い、賃貸では給湯器が「借りている建物の設備」であることが多く、対応の進め方や費用の考え方が変わってきます。この記事では、賃貸で給湯器が故障したときに、まずどこへ連絡すればよいか、なぜ勝手に交換してはいけないのか、費用負担はどう考えればよいのかを、落ち着いて整理します。契約内容や個別の状況によって変わる部分も多いため、ここでは一般的な考え方をまとめます。最終的な判断は、必ず契約書の確認と、管理会社・大家さんへの相談で進めてください。

まず安全を確認する

給湯器の不具合に気づいたら、連絡や手配を考える前に、まず安全の確認が先です。これは賃貸でも持ち家でも変わりません。お湯が出ないという症状の裏に、ガスや排気にまつわる異常が隠れていないかを確かめておくことが大切です。

ユワカシ救急では、給湯器のトラブルに「①安全確認 → ②応急 → ③判断 → ④相談」という順で向き合うことを案内しています。賃貸の場合も、まずはこの最初のステップから始めます。今どの段階にいるかを、次の図で確認してみましょう。

安全確認では、ガス臭がしないか、給湯器の周りに水漏れがないか、排気のにおいや異音がないかを落ち着いて確かめます。もしガス臭や不完全燃焼が疑われるようなサインがあるときは、費用負担の話より先に、安全の確保を最優先にしてください。次のチェックリストは、そうした異常なサインがあるときの基本的な行動です。

安全確認

ガス臭・水漏れ・不完全燃焼のサインがあるとき

  1. 1.窓を開けて換気する

    ガス臭や排気のにおいを感じたら、まず窓や扉を開けて空気を入れ替えます。

  2. 2.ガスの元栓・給湯器の電源を止める

    元栓を閉め、可能なら給湯器のコンセントも抜いて運転を止めます。

  3. 3.換気扇・電気スイッチは操作しない

    火花の原因になり得るため、ガス臭が残るうちはスイッチ類に触れないようにします。

  4. 4.使用を中止し、専門業者に連絡する

    自己判断で使い続けず、ガス会社や設置業者など専門の窓口に相談します。

ガス臭・水漏れ・不完全燃焼といった危険なサインがあるときは、換気して使用を中止し、賃貸の場合でも、まずは管理会社やガス会社など適切な窓口に連絡してください。安全に問題がないことを確かめたうえで、次の「連絡・相談」のステップに進みます。

賃貸ではまず「管理会社・大家さん」に連絡する

安全を確認したら、賃貸で最も大切なポイントに進みます。それは、まず管理会社や大家さん(貸主)に連絡するということです。給湯器は、多くの場合、建物に最初から備え付けられている設備にあたります。備え付けの設備が故障したときの対応は、貸主側が担うのが一般的だからです。

入居時に受け取った契約書や書類には、設備のトラブルが起きたときの連絡先が記載されていることが多くあります。「設備の不具合はこちらへ」「緊急時の連絡先」といった案内がないか、まず確認してみてください。連絡先が分からない場合は、契約したときの不動産会社に問い合わせると、案内してもらえることが一般的です。

連絡するときは、次のような情報を整理して伝えると、その後の対応がスムーズになります。

  • いつから・どんな症状か:お湯がまったく出ないのか、水は出るがお湯にならないのか、いつ頃から起きているか。
  • エラー表示の有無:リモコンに何か表示(数字や記号)が出ているか。出ていれば、その内容。
  • すでに試したこと:電源の入れ直しなど、自分で確認してみたことがあれば伝える。
  • 生活への支障の度合い:お湯が使えず困っている状況を、具体的に伝える。

こうした情報があると、貸主側も状況を把握しやすく、修理か交換か、どの業者に手配するかといった判断が進みやすくなります。お湯が出ないときの一般的な確認の進め方は、給湯器のお湯が出ない原因は?まず確認すること・直らないときの対処でも整理していますので、あわせて参考にしてください。

勝手に交換・修理しない理由

賃貸でとくに気をつけたいのが、自己判断で勝手に交換・修理をしないということです。お湯が出ないと生活に困るため、つい急いで自分で修理業者を探して手配したくなるかもしれません。しかし、備え付けの設備を貸主に相談せず勝手に交換・修理してしまうと、いくつかの問題が起きやすくなります。

第一に、費用負担をめぐる行き違いです。あとで説明するように、給湯器の故障は貸主負担で対応されることが多いのですが、貸主に相談せず自分で手配してしまうと、その費用を負担してもらえるか分からなくなることがあります。第二に、貸主側の手続きや提携業者です。管理会社や大家さんが、あらかじめ提携している業者や、決まった手続きを持っている場合があります。勝手に別の業者を入れてしまうと、こうした手順と食い違ってしまうことがあります。

第三に、原状回復や設備の扱いにも関わります。備え付けの設備を、貸主の了承なく別のものに替えてしまうと、退去時の原状回復などをめぐって話が複雑になることもあります。こうした理由から、賃貸では「まず連絡・相談してから」が基本の流れとされます。

注意

賃貸住宅の給湯器は、多くの場合が建物に備え付けられた設備です。管理会社や大家さん(貸主)に相談せず、自己判断で交換・修理を手配することは避けてください。ガス・電気・水道の接続を伴う給湯器の設置・修理は、必ず有資格の専門業者が行うものであり、ご自身で分解や接続を試みることも避けてください。ガス臭・水漏れ・排気のにおいなど異常があるときは、費用の話より先に、換気して使用を中止し、管理会社やガス会社など適切な窓口にご連絡ください。

費用は誰が負担するのか

賃貸で給湯器が故障したとき、多くの方が気になるのが「費用は誰が払うのか」という点です。ここは契約内容や状況によって変わるため、断定はできませんが、一般的な考え方を整理しておきます。

一般的には、給湯器のような備え付け設備が、経年による自然な故障で使えなくなった場合は、貸主(大家さん)側の負担で修理・交換が行われることが多いとされます。設備を良好な状態で使えるようにしておくのは、貸主側の役割と考えられているためです。長く使ってきた給湯器が寿命で動かなくなった、といったケースはこれにあたることが多いとされます。

一方で、入居者の使い方の過失や、故意による破損が原因の場合は、入居者が費用の負担を求められることもあります。たとえば、明らかに不適切な使い方が原因で壊れた、といったケースです。ただし、何が「経年の故障」で、何が「入居者の過失」にあたるかの線引きは、個別の状況によって判断が分かれることもあります。

大切なのは、費用負担を自分で判断せず、契約書を確認したうえで、管理会社・大家さんと相談して確かめることです。契約書には、修繕や費用負担についての取り決めが記載されていることがあります。まずはそこを確認し、不明な点は貸主側や不動産会社に問い合わせるのが確実です。

修理か交換か、どう決まるのか

貸主側に連絡したあと、実際に「修理で直すのか、交換するのか」は、給湯器の状態や設置からの年数によって判断されることが一般的です。ここは貸主側と業者が中心になって進める部分ですが、入居者としても大まかな考え方を知っておくと、話を理解しやすくなります。

比較的新しい給湯器で、部分的な不具合であれば、修理で対応することがあります。一方、設置から長い年数が経っていたり、部品の入手が難しかったりする場合は、修理よりも交換が選ばれることもあります。次の図は、設置年数と症状から「修理か交換か」を考えるときの一般的な目安です。あくまで考え方の整理として、参考にご覧ください。

設置年数×症状で見る「修理か交換か」の目安

一般的な傾向を示す目安です。実際の判断は現物の点検・見積もりによって変わります。

設置 〜7年

  • 軽微な不調修理で様子を見ることが多い
  • エラー頻発修理を検討しやすい
  • お湯が出ないどちらも選択肢に入る

設置 8〜10年

  • 軽微な不調修理を検討しやすい
  • エラー頻発どちらも比較したい時期
  • お湯が出ない交換も視野に入る

設置 10年〜

  • 軽微な不調どちらも比較したい時期
  • エラー頻発交換が経済的なことが多い
  • お湯が出ない交換が経済的なことが多い
  • 修理より
  • どちらも
  • 交換より

上の目安は一般的な考え方であり、実際にどう対応するかは、給湯器の状態を確認した業者と貸主側の判断によります。賃貸の場合、入居者がこの判断を自分で下すことは基本的にありません。連絡・相談を通じて、貸主側から示される方針を確認していく、という進め方になります。

対応がなかなか進まないとき

連絡したのに、すぐに対応が進まない——そんなときも、落ち着いて対応を続けることが大切です。まず、伝えた状況が正しく届いているかを確かめる意味でも、症状や困っている状況をあらためて整理して、もう一度連絡してみましょう。緊急の連絡先が別に用意されている場合もあるため、契約書や案内を再度確認するのも一つです。

お湯が使えず生活に支障が出ているときは、その切実さも具体的に伝えてください。それでも進まない場合の対応は、契約内容や状況によって異なります。ここで自己判断して勝手に業者を呼ぶ前に、契約した不動産会社にも相談し、まずは貸主側と連絡を取り続けることが基本です。感情的にならず、事実を淡々と伝え続けることが、結果として早い解決につながりやすいものです。

参考:交換になった場合の費用感を知っておく

賃貸では、給湯器の交換費用を入居者が負担しないことが多いとされますが、「交換にはどのくらいかかるものなのか」という相場感を知っておくと、貸主側とのやり取りを理解しやすくなります。また、将来ご自身が持ち家になったときや、費用負担の考え方を確かめたいときの参考にもなります。次の試算例は、代表的な条件での目安です。金額は概算であり、実際の費用は現地見積りで変わります。

ガス給湯器・20号・追い焚きあり(東京)の交換費用の目安

交換費用の目安(総額)

1627万円中央値 21万円

費用の内訳

ガス給湯器 本体+標準工事費(20号)
11万円17万円
追い焚き機能 加算
4万円7万円
合計(地域係数適用後)
16万円〜27万円

本体+標準工事費込みの概算です。地域係数1.10を適用しています。設置状況・配管・オプションにより実費は変わります。実際の費用は現地見積でご確認ください。料金マスタ確認日:2026-07-08

費用の内訳や、タイプ・号数別の相場をより詳しく知りたい場合は、給湯器交換の費用はいくら?タイプ・号数別の相場と内訳で整理しています。また、ご自宅の条件に近い目安を確かめたい場合は、次のシミュレーターで、個人情報の入力なしに条件を選ぶだけで概算を確認できます。

給湯器の交換費用を、この場で確認しませんか?

現在の給湯器タイプと状況を選ぶだけ。個人情報の入力なしで、交換費用の目安が約60秒でわかります。

なお、賃貸の場合の費用負担は前述のとおり契約内容によります。相場を知ったうえでも、実際の負担については貸主側と相談して確かめてください。

賃貸での給湯器トラブル:起こりやすい思い込み

最後に、賃貸ならではの、起こりやすい思い込みを整理しておきます。落ち着いて対応するためのヒントとしてご覧ください。

  • 「お湯が出ないからすぐ自分で業者を呼ぶべき」とは限らない:賃貸ではまず管理会社・大家さんへの連絡が先です。勝手な手配は行き違いのもとになります。
  • 「費用は必ず入居者が払う」とは限らない:経年の自然な故障なら貸主負担で対応されることが多いとされます。ただし契約内容によります。
  • 「連絡先が分からないから何もできない」とは限らない:契約書や不動産会社を通じて、連絡先を確認できることが一般的です。
  • 「退去予定だから連絡しなくてよい」とは限らない:退去予定でも、設備の不具合は貸主側に伝えておくのが安心です。

いずれも共通するのは、「まず安全を確認し、勝手に動かず、貸主側に連絡・相談する」という姿勢です。賃貸の給湯器トラブルは、この基本を押さえておけば、多くの場合、落ち着いて進めることができます。

まとめ

賃貸住宅で給湯器が故障してお湯が出なくなったときは、まず安全を確認したうえで、自分で勝手に交換・修理せず、管理会社や大家さん(貸主)に連絡するのが基本です。給湯器は多くの場合、建物に備え付けられた設備にあたり、その対応は貸主側が担うのが一般的だからです。費用負担は、経年による自然な故障なら貸主負担で対応されることが多い一方、入居者の過失が原因なら例外もあり、契約内容や状況によって異なります。断定はできないため、契約書を確認し、貸主側や不動産会社と相談して進めてください。急いでいても、勝手に動く前に「まず連絡・相談」を守ることが、結果としていちばん確実で安心な進め方です。

本記事について(編集方針と免責)

本記事は、ユワカシ救急編集部が、給湯器メーカーやガス会社の公開情報、住まいに関する一般的な資料などをもとに作成しています。記事の内容は、賃貸住宅における給湯器トラブル時の一般的な考え方を整理したものであり、特定の契約における費用負担や責任の所在を断定・保証するものではありません。費用負担や修繕の取り決めは、契約内容・故障の原因・個別の事情によって異なります。実際の対応は、必ず契約書の確認と、管理会社・大家さん・不動産会社への相談で進めてください。給湯器の設置・修理は、必ず有資格の専門業者・メーカー・ガス会社にご依頼ください。試算例の金額は概算であり、実際の費用は現地見積りで変動します。

交換費用の目安を、この場で確認しませんか?

現在の給湯器タイプと状況を選ぶだけ。個人情報の入力なしで、交換費用の目安が約60秒でわかります。

よくある質問

Q賃貸で給湯器が故障したら、まずどこに連絡すればよいですか?

賃貸住宅で給湯器が故障してお湯が出なくなったときは、まず管理会社や大家さん(貸主)に連絡するのが基本とされます。給湯器は多くの場合、建物に備え付けられた設備にあたり、その管理は貸主側が担うのが一般的だからです。契約書や入居時にもらった書類に、設備トラブル時の連絡先が記載されていることが多いので、まずそこを確認してください。連絡先が分からない場合は、契約した不動産会社に問い合わせるとよいでしょう。

Q自分で修理業者を手配して交換してもよいですか?

自己判断で修理業者を手配して交換する前に、まず管理会社や大家さんに連絡するのが安心です。備え付けの設備を、貸主に相談せず勝手に交換・修理してしまうと、費用の負担や原状回復をめぐって行き違いが生じることがあります。貸主側が提携している業者や、指定の手続きがある場合もあります。急いでいても、まずは連絡・相談を先にするのが基本的な流れとされます。

Q修理や交換の費用は誰が負担しますか?

一般的には、給湯器のような備え付け設備が、経年による自然な故障で使えなくなった場合は、貸主(大家さん)側の負担で対応することが多いとされます。一方で、入居者の使い方の過失や、故意による破損が原因の場合は、入居者が負担を求められることもあります。ただし、実際の負担は契約内容や個別の状況によって異なります。断定はできないため、契約書を確認したうえで、管理会社・大家さんと相談して確かめてください。

Q連絡してもすぐに対応してもらえないときはどうすればよいですか?

連絡してもすぐに対応が進まないときは、まず状況(いつから・どんな症状か)を整理して、あらためて管理会社や大家さんに伝えるとよいでしょう。緊急の連絡先が別に用意されている場合もあります。お湯が使えず生活に支障が出ているときは、その旨も具体的に伝えてください。それでも進まない場合の対応は状況により異なるため、契約した不動産会社にも相談し、勝手に業者を呼ぶ前に、まずは貸主側と連絡を取り続けることが大切です。

Q退去予定でも故障したら連絡した方がよいですか?

退去予定であっても、給湯器が故障してお湯が出ないなど設備に不具合が起きたときは、管理会社や大家さんに連絡しておくのが安心です。設備の不具合を放置すると、状況によっては原状回復や次の入居者への引き渡しに関わることもあります。退去のタイミングと重なると対応が分かりにくくなりがちですが、まずは事実を伝えて、対応方針を確認しておくとよいでしょう。判断に迷うときは自己判断せず、貸主側に相談してください。